ラテン系というと、陽気な人達を思い浮かべる人多いと思うけれど、単なる陽気さとはちょっと違うのではないかと、最近思うようになった。
というのも、先週末から、ラテン系の人達と一緒にお仕事しているのだ。
仕事先のオフ・オフ・ブロードウェイの劇場は、古い建物にちょっと手を加えただけで、劇場とて理想とはかけ離れている。
夏は蒸し暑く冬は寒く、雨が降れば壁から水が湧き出す薄暗い地下室でのペンキ塗り。空調は扇風機1台と電気ヒーターが2台という素敵な装備。
そんな極悪環境の地下室に、役者の控え室もあるのである。
その控え室に、夕方になると現在進行中のお芝居の役者さん達がやってくる。入りは一時間前で良いのに、9時-5時の仕事明け後直行でやってくるのか、2時間以上前にやってくる。
アルゼンチン出身の役者さん達は、地下室の入り口に入った瞬間から、劇場に向かう直前まで、とにかく、ひたすら話し、歌い、時には踊っている。
普段は生真面目なプエルトリコ出身デザイナーの友人も、一緒になって陽気にはしゃぐ。
ニューヨークを初めて訪れた妹が、アメリカ人は皆フレンドリーだと驚いていたが、ラテン・アメリカンは、さらに上を言って、皆、家族といった調子。
「これが、母で、こっちが叔母、こいつは兄貴で、この子はいとこ」と友人に紹介されたら、信じてしまうだろうというくらい、アット・ホームな雰囲気なのだ。
いったいどういう心理環境になれば、一秒でいきなり他人が家族になれるのか。その背景を探ってみたい気持ちにそそられる。
ただ、適度な一定距離を保つ人間関係を好み、「気さくな隣のオバちゃん」が苦手な私としては、見物しているぐらいがちょうど良い感じがしないでもない。
皆、色々スペイン語を教えてくれるのだが、言葉がわからず、蚊帳の外だから楽しめる気がする。
スペイン語は話せるようになるのはちょっと怖い気もする言葉である。
桜の英語四方山話へようこそ
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