高級デパートの日本人対策

category:ニューヨーク
tag:比較文化

感謝祭翌日の金曜日は Black Friday と呼ばれるショッピングディ。小売店はこぞって大安売りをし、早いところは、早朝5時にお店を開ける。

満タンの胃袋を休めるまもなく、お目当ての目玉商品獲得に深夜から並ぶ風景がニュースに流れる、ホリデーシーズン幕開けの一大イベントである。

そんな世間一般の生活を尻目に私はお仕事。地下鉄に乗ってマンハッタンに向かう途中、昨日のパーティにいた役者さんが乗ってきた。

"What are the odds!"

「奇遇だねぇ。」彼女は微笑んだ。聞けば彼女もこれからお仕事。ニューヨークのとある高級デパートで働いているという。

Black Friday にデパートで働く…。その昔、小売で働いていた頃の年末商戦を思い出すと、同情に耐えない。

私がそう言うと、「でも日本人は控えめだからそんなに大変じゃないんじゃない?」と彼女。

「イヤイヤ、日本人は世界一のサービスが当たり前だと思っているから、私は何度も「お前の奴隷じゃない!」と叫びたくなった。」と言うと、信じられないという顔をした。


彼女曰く、そのデパートでは、80年代後半「日本人客の対応の仕方」というトレーニング・コースがあったらしい。バブル経済華やかな頃、大挙してやって来る上得意客は、通常の「ニューヨーク流フレンドリー接客」では逃げてしまう。

「お客の方から、アイ・コンタクトがあったり、質問があってから初めて接客する事。間違っても自分から、「試してみる?」などと接触しないように。」
という内容だったらしい。


確かに、店員にいきなり、「これとっても香りいいわよ」ブシューなんて、半径10メートル圏内に漂いそうな勢いで香水吹きかけられたら、逃げたくもなるだろう。

今はもう行われていない「日本人客の対応の仕方コース」。なくなってしまったのは、もうそれ程「上得意」では無くなってしまったのか、日本人の方が慣れたのか。それは定かではない。


日本人対策コースのトレーニングを受けたわけではないが、彼女は、先輩から聞いたその話を元に、日本人客と接するらしい。

そして、日本人客は好き、との事。


別に色々買ってくれる良いカモという意味ではなく、「控えめで、丁寧で、敬意をもって接してくれる。」からだそうだ。

確かに、「友達度」が過ぎて、アレコレうるさいお客さんをニューヨークではよく見る。また、「人を人とも思わぬ」ような、金持ちの横柄さもよく見る。

店員が明らかに嫌な顔している場合も多くあり、それでも気にしている様子は無い。

日本人なら、そんな接客受けたら「感じ悪い。」と言って去っていくだろう。しかも、英語で上司にクレームを出すなんて手間を短い旅行期間ですることもない。ある意味、「文化の差」として受け入れてしまったりもするし。


多少の距離感をおいて接してくれるし、万が一注文が多い場合も、「ウルサイ、あっち行け」的応対をすれば去ってくれる日本人客は、接しやすいお客さんなのかも知れない。




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2008年11月29日

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この記事へのコメント
Posted by お喋り笛吹き 12月08日
>英語で上司にクレームを出す

これはないかもしれないけど、ツアーの添乗員さんとか、ガイドさんに文句を言っている可能性はあるんじゃないか?

後で苦情出しておいて頂戴!みたいな。

”自分で言えないなら、諦めな”と言いたい一言を飲み込み、ニッコリ笑う添乗員さん。

Posted by 秋野桜 12月08日
そうか、ツアーガイドという方達の存在があったね。

「自分で言えないなら諦めな。」の一言沢山飲み込んでいるんだろうね。
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