encourage 勇気付ける
分離を表す接頭語、dis が付くと、
discourage やる気をそぐ
人を応援するのって大切だとわかっていても、どちらかというと、「君の為を思って言っているんだ。」とお説教して、discourage している事がとても多い。
けれども、勇気付けるって、とても大きな力を与えてくれる、今日はそんなお話。
実は先日、5歳の姪っ子を1日あずかったのだが、午前中一緒に2人で遊んで、既に体力使い果たし、午後は近所のショッピングセンターにある、遊び場に連れて行った。ここでたっぷり遊ばせて、あわよくばお昼寝させようというのが作戦であった。
で、そこで遊ばせている時に、とっても不愉快な出来事を見かけた。お父さんが子供相手にチクリチクリと嫌味を言い続けていたのである。
原因は、子供の上着を着るのが遅かった為。「早く着なさい」ぐらいならともかく、
He even discouraged his daughter from going to school this spring.
「そんなにグズじゃ、4月から小学生になれないよ。」と言って、子供が着ようとしていたジャンパーを取り上げ、着せ始めながら、
「幼稚園もう一年いった方がいいんじゃない?」と言い、
「幼稚園の先生に、『もう一年幼稚園に通わせてください。』って頼みな。」とまで言うのである。
子供はすっかり意気消沈している様子。恐らくお父さんは普段からそんな調子なのだろう。とても大人しそうな様子の子だった。
He should have encouraged his daughter to put her jacket on by herself.
ネチネチ言われて頑張れる人なんてそういるもんじゃない。本当に本人の為を思うなら、むしろ励ますべきだと思う。
「チャックの閉め方上手くなったねぇ」とかそんな風に言うのって忙しかったり、自分に余裕がないと、難しいだろうけれど、そういう大人の努力って大切だと思う。
勇気付ける事が大切なのは、なにも子供だけでなく、大人に対しても同じ事。
昨日NHKの闘うリハビリUという番組を見たのだけれど、この番組の後半で、自信を持つ事がいかに大切か取り上げていた。
脳卒中や心筋梗塞で突然体が不自由になった人は、往々にして絶望感に襲われ、何もやる気が起きなくなるそうだ。それは想像に難くない。
そんな時に、「頑張って」というのは簡単だし、「リハビリやらなきゃダメだよ。」と叱るのも簡単。
でも、本人の為に勇気付け続けるのは、とても難しい。とても難しいけれど、励まされる事で回復する能力は計り知れないと、番組では、写真を一度は諦めたある写真家を例に挙げていた。
体が不自由になり写真をすっかり諦めていたのだけれど、周囲が、外に連れ出して草花の美しさなどを彼に根気強く見せ続ける事で、彼の写真への思いがまた復活し、撮影活動によって、体も回復してゆくのである。
回復といっても、身体機能そのものが大きく回復したわけではなく、むしろ気持ちの変化によって、行動範囲が広くなったと言った方が正しいかもしれない。
周囲の何気ない働きかけ、根気強さを見ながら、自分にこんな忍耐力あるかな?という問いかけ、即答で「NO」と思った。
最近、母が体の不調を訴える事が多くなり、物覚えが悪くなった愚痴をこぼす事が多くなったのだけれど、
「そんなダメダメ言っていたら、ダメになって当たり前。」
と、何度言った事か。
実際、この場合どうやって勇気付けるか、その台詞も行動も思い浮かばない。
こういう事って急には出来ないから、まずは1日1回、人を励ます事を言う。そんな所から始めて、いざと言う時、自分も相手も潰しあってしまうような事がないように心がけたいな。そんな風に思った週末であった。
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同感です。どうしてもネガティブなことを言いがちになってしまい、後でしまった〜といつも反省。たしかに、ほめること大しかし、アメリカでもネガティブな人はいるんですねぇ。
このお話は、日本での事ですね。今は日本にいるので。
ただ、アメリカでも時々ネガティブな親は見ます。たいてい「余裕がない」ところから来ているように思いますが。
全般的に「ポジティブに子育て!」な国ですが、経済的・時間的に余裕がなくて難しい人が多いと思います。だからよけい「ポジティブに!」という声が大きいように思います。