視点のブレ(時間編)

category:英語と日本語
tag:英語の時制

先週「英文の視点」という題目で、主語の無い日本語に慣れた私達は、とかく「視点がブレ易い」というお話をした。

英語では、I を主語にするか YOU を主語にするかで大きく文の印象が変わりI でもYOU でもない文章とも大きく印象が変わる

この「視点のブレ」は、主語だけでなく「時制」にも表れる。今日はそのお話をしようと思う。

英語と日本語では「時間の感覚」が全く違う。

まずもって、日本語は、文脈の中で自由に基準となる時間軸が移動する言葉なのである。

例えば、
1. 社長が戻前に、仕事を終え
2. 社長が戻りましたら、伝えます
3. 社長が退社すると直ぐ、ジョンも帰っ

「〜する」がいつも現在や未来を表すとは限らず、また「〜した」もいつも過去を表すわけではない。

過去の時点から見た、その時点の現在や未来を「する」と表したり(1)(3)
未来の時点から見た、その時点の過去を「した」と表したり(2)
基準点がクルクル動きまわる。

けれども英語は、いつだって「現在」に基準点を置く
だから、過去に起きた事は「過去形」を使うし、現在なら「現在形」を使い、未来なら未来表現を使うわけ。

1. I finished work before my boss came back to the office.
2. I will let him know when he comes back.
3. As soon as our boss left the office, John left too.



一文一文ですら、しっかり「時間軸の起点」の決まっている英語。だから、文章になった時も、「時間軸」をしっかり守るように求められる。

英語の論文では「段落ごとに時制を統一する事」というルールがある。一段落に、過去時制と現在時制が共存する事は「良くない」とされるのである。

もちろん、これは論文の話であって、作文レベルでそこまで厳密には求められない。ネイティブのブログを読んでいても、過去形と現在形の混在はよく見られる。

けれども、過去と現在に行ったり来たりする文を読んでいると、「あなたは今、どこの時間を見つめているの?」と分からなくなって、とても読みにくくなるのも確か。

とりわけ、日本人が書いた英語日記は、その傾向が強い

過去を見つめて書いているのなら、過去を見続ける。現在を見ているのなら、現在を見続けて書く。これはとっても大切な事。


主語も滅多に使わない、時間の機軸も動き回る日本語的感覚をそのまま英語にしてしまっても、中々読みやすい英語にはならない。

「一つの時制にきっちり留まる」書き方を意識するようにすると、次第に読みやすい英文に近づいていくと思う。

明日は、私の過去の日記を例題に、もうちょっと「時制」についてお話しようと思う。


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2009年10月05日

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