この This is it. 直訳すると、「これはそれ」となるけれど、
「これだ!」「いよいよだ」「これっきりだ」といった意味から、
「たったこれだけ?」「もうだめだ。」と様々な意味になる。
声のトーン次第で色んな意味にとれる、使い勝手の良い言葉なので覚えておくと便利。
そもそも、何でこんなに色んな意味になるかと言えば、
"it" の指すものがとても曖昧模糊としているから。
例えば、「これだ!」とか「これ、これ」言うような時に使う This is it. の it は、日本語の「コレ」のように、ずっと探し求めていたものを指す。
お宝を探して、ずっと穴を掘り続け、ついに箱が出てきた時に
"This is it!"
と叫ぶような感じ。
発明家がずっと試行錯誤してついに成功した時なんかも、
"This is it!"
と使える。この it も探し求めていたものなわけで、「ついにやった!」なんて意訳もできる。
itが時間的「その瞬間」の場合、「いよいよだ」的な意味に。
舞台袖に控えた役者の出番がやってきて、
"This is it!"
結婚式を控えた当人や家族なども、にたような心境ではないだろうか。
この it が、例えば今回の映画のように、2週間限定 "This is it." なんて形で使えば、「それだけ」とか「これで終わり」といった意味になる。
マイケル自身、コンサートが「これで最後だ」という意味と、ずっと探し求めていた最高傑作 「まさにこれだ!」的意味とをかけて使っていた。
ただ、"This is it" は、it が「不満足な結果」を指した場合、
「たったこれだけ?」とか「もうだめだ」という意味になる。
日本語でも、「これで終わり」は良くも悪くもとれるでしょう?
今のところマイケル・ジャクソン THIS IS ITに、「不満足な結果」を見ている人はいなさそうだけれど。
↓カテゴリ100位内目指してます。
【使える英語表現の最新記事】