
日常表現に溢れているから、あ、ブログのネタに使えそうなんてものも沢山出てくる。
その中で、"This is it." ならぬ、"You're it." "I'm it." という表現があったので、今日はそのお話。
"This is it." の it は、色んな意味を持っていて、その意味次第で、良い意味にも悪い意味にもとれるというお話をしたけれど、
You're it.
の it の意味は一つ「鬼」である。
これは、子供が鬼ごっこをする時に使う表現。日本語みたいに「鬼」と言わずに "it" と指示語を使う。
この使い方の背景には、「鬼」という言葉を使う事で、本当に「鬼」が来てしまうかも。。。という恐れがあったのではないかと思う。
ハリーポッターなんかでも、"You-know-who" なんて表現を使って直接名前を呼ぶことをさけているけれど、こういう「名前を読んだら来てしまう。」という発想は、欧米にもあるよう。
以前、大学の授業で、演劇と宗教に関する話をしていた時、教授が "Satan" という言葉を発した瞬間、「ひぇ!」と息を飲んだ生徒がいた。
小さいときから、「その名を口にすると、本当にやってくるから言ってはいけません」と言われて育つと、いくら二十歳ぐらいになってもやっぱり心地良いものではないようで、息を飲んだ生徒は一人や二人ではなかったのである。
もちろん、そんな事を100%信じている人達ではないのだけれど、案外「三つ子の魂百まで」で、心地の悪さは変わらないよう。
大人ですらそんな様子なわけだから、まして子供が使えるわけもなし。そんなわけで、追いかけっこして触ったら、
"You're it!"
と言うのではないか知らん。
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