英文法に取り組む姿勢

category:脳ミソと英語(英語勉強法)
tag:英語勉強法 形容詞節

姪や甥と話していると、「あぁ、こうやって子供は言葉を覚えていくんだなぁ。」とシミジミすることが時々ある。

私の場合、ニューヨークに住んでいたので、彼らに会うのは数年に一度。そうすると、「以前は、こんな言葉の使い方しなかった!」ということに出会う。

そういう「言葉を自然に覚えた」方法を、英語にも応用できないかな…、と考えてしまうのは、私だけではないと思う。


今日はそんなお話

小さな子供は、例えば、
お友達ができたの。東京から来たの。
と、ブツ切りの日本語を話す。

それが、ちょっと大きくなると、
東京から来た友達ができたの
と、形容詞節を使うようになる。

この時、イチイチ、
「友達ができた」「友達は東京からきた。」
という2つの文を一つにしよう、なんて考えていない。


考えていないが、そこには私達は意識しない「日本語文法」が存在している。まずは、そこを意識してみる。


東京から来た友達ができたの
を英文にしようと思ったら、形容詞節の作り方を知らないとできない。

つまり、「子供の会話しかできない。」と思うと、ちょっと文法も必要かなと思うでしょう?

「あ、自分の知っている文法では表せない表現がある。」と気付くと、英文法は、「覚えなければならないルール」ではなくて、「表現法」に変わる。


「友達ができた。」「彼は東京から来た」
I made a friend. He came from Tokyo.

この英文を作るのは、それ程難しいことではない。

で、
東京から来た友達ができた。
になるわけだが、
日本語の場合、「彼は」という部分を省いて、「彼」の指す「友達」に掛けるというプロセスを踏む。


日本語のすごく厄介なところは、
お友達ができたの。東京から来たの。
みたいに、通常主語を省略してしまうので、「彼は」という部分を省いているという意識もなく使っている。


そのため、英語みたいに「関係詞」という日本語にない品詞が登場すると、すごくわけわからなく感じる人もいると思う。


でも、英語の方が、このプロセスはシンプル。何も省かない。置き換えるだけ。

I made a friend. He came from Tokyo.

I made a friend who came from Tokyo.


単純でしょう? まぁ、コレは、かける部分が主語だからというのもあるけれど、目的語になると、日本語も厄介。



昨日映画を観た。面白かった。
I saw a movie yesterday. The movie was interesting.


日本語:
昨日観た映画は面白かった。

「映画」を省き、次の文で省略されている「映画」にかけて文を完成させる。
(節にする時は省いて、文の時には省かれていた主語が復活するの?メンドウクセー!!)


英語:
The movie that I saw yesterday was interesting.

a movie を that に置き換えて、the movie にかけるために、I saw yesterday の前に持ってくる。

でも、この that は無くても、I saw が the movie を指している事が直ぐ理解できるので、
The movie I saw yesterday was interesting
と直接つなげて言っても良い。



こうやって、日本語と英語を比較してみると、どっちも形容詞節を作るプロセスは踏んでいて、結構実は「日本語の方がややこしい?」と思われるフシもあるのだ。

というか、日本語の方が実はややこしい!と思い込めば、そんな難しい言語を話している私達に、英語が話せんわけがないと思い込める。



なんにしても、子供のように自然とは行かずとも、英文法を上手く吸収して、子供が複雑な表現をし始められるように、アプローチしてみるのも良いと思うのだ。


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2010年01月12日

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