I made a friend. He came from Tokyo.
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I made a friend who came from Tokyo.
を、日本語のプロセスの意識なしに、単純に書き換える練習法。
「英文法わかったつもり」だった中学生の私は、こういう問題をまるで「パズル」のように解いていた。あまり意味も考えずに。
「私は英語が好きな学生です。」みたいな文を
I am a student. I like English.
から繋げて、意味不明な英文を作ったのだ。
この2つの文で共通する、I。それは主格だから、who ってなもんで、
I who like English is a student.
という英文を作った。実のところ正確な文は記憶していないが、似たような文である。
で、バツをもらって、「何が間違っているのかわからん!」と先生に詰め寄ったのである。
詰め寄られた先生から、目からウロコな解説を受け取った記憶は無い。そこがちょっと悲しいところだけれど、今の私だったら、
「英語はパズルじゃないんだよ。」
と答える。
I who like English is a student.
が言っているのは、「英語が好きな私は、学生です。」という事。
この日本語自体は「私は英語が好きな学生です。」という意味ではないにしても、決して変な感じがしない。
でも、この英語が表すところをもっと正確に言うと、
「英語が嫌いな私もいますが、英語が好きな方の私は学生です。」という意味。
じゃ、英語が嫌いなお前は、何なんだ?
というか、英語が好きなお前と嫌いなお前が、お前の中にはいるのか?多重人格か?
ということになる。
例えば、
Anyone who wants to come is welcome.
「来たい人は誰でも大歓迎よ。」
という文、
ここでは「来たく無い人も、世の中にはいる」から、数多いる人間の中から、「来たい人」を限定しているのでOKという理屈はわかるでしょう?
形容詞節は、「特定のもの」か「一般的なもの」か決めて!という英語の名詞の特質と密接に関わっている。
だから、「特定の者と分かっている」I を、形容詞節でさらに限定されてしまうと、困るのである。
パズル感覚だけで解けない問題が、形容詞節には潜んでいるのである。
中学までは、それで何とかなっても、高校で習う制限用法・非制限用法で、つまづく。私はつまづいた。
そうならないためには、きちんと「言葉の意味」を捉えた英文法の取り組みが必要だと思うのだ。
そのためにも、昨日お話ししたように、普段OFFになっている「日本語文法」のスイッチを入れてみるのは、悪いことではないように思う。
ちなみに、もしあなたが形容詞節の制限用法と非制限用法が理解できないとお悩みでしたら、明日の記事は必見です。乞うご期待!
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